卓球で大活躍の水谷隼選手、試合中、屋内なのにサングラス(メガネ)をかけていて気になる人も多いと思います。
実は、2014年頃から視力が低下し、目の不調をかかえていたそうです。
その内容やサングラスについて調べてみました。
「ほとんど球が見えない」と2019年3月に告白
水谷隼選手は2019年3月、卓球メディア「ラリーズ」で目の不調を告白していました。
「卓球の球が見えない」という、選手生命にかかわる深刻な事態になっていたのです。
【水谷隼#2🏓「実は1年間、球がほとんど見えない」深刻な目の症状を告白】
卓球界の至宝・水谷隼選手@Mizutani__JunのRallys独占インタビュー第2弾👏❗❗
一体、水谷の目に何が起きているのか?
「今の自分は全盛期の3割」と語るその真意とは?👇https://t.co/2SD4VhcV95— 卓球メディア Rallys(ラリーズ) (@Rallys_pingpong) March 25, 2019
記事内容をまとめると…
- もともと視力は両目ともに1.5ほどあった
- 5年前(2014年)、左目だけ急に0.3くらいまで落ちて左だけレーシックをして視力を元に戻した
- 2018年1月頃、ボールが見えにくくなっていたため検査をしたところ、右目の視力が落ちていた
- 右目もレーシックをしたが、改善できなかった
- 日常生活には問題がなく、レーシックの経過も問題ない
- この1年間(2018~2019年)、球が見えない
- 卓球台の周囲が暗くて台にだけ白い光が当たり、周囲が電光掲示板で囲われている場合、ほとんど球は見えていない
- 相手がボールを構える時に(掲示板と)かぶってフッっと球が消え、その後、打球の音だけが聞こえて、ボールはネットを越えたあたりから突然現れる
- 正直現役引退も考えていた
- 今の自分は全盛期の3割くらい
- 苦肉の策として選んだのがサングラスの着用
- サングラスをつけると5割くらいの力はなんとか出せるようになった
角膜の形状を矯正する「オサート」を受ける
さらにその約半年後、「FRIDAYデジタル」(2019年10月3日)が続報を伝えました。
トップアスリートが数多く通う「三井メディカルクリニック」で、2019年4月から「オサート」という近視治療を受けていたようです。
「オサート」は、寝ている間にオーダーメイドの専用コンタクトレンズを目に装着することで、角膜の形状を矯正する治療です。
10回以上通院し、少しずつ改善しているものの、まだまだ見づらいと語っています。
ボールが見えない卓球界のエース水谷隼が悲痛告白「心は折れそう」 https://t.co/M8RV3nocke @FRIDAY_twit
— FRIDAY (@FRIDAY_twit) October 5, 2019
「三井メディカルクリニック」の院長の話では、ボールが見えにくいのは水谷隼選手の角膜の特性が影響しているようです。
「水谷さんは通常より角膜が少し薄い一方で、光に対する瞳孔の反応が敏感なため、暗所で瞳孔が瞬時に拡大する特徴があります。角膜が薄い場合にはレーシックで削る面積が限られるため、瞳孔が拡大した時の見え方に不具合が起こりやすくなります。そのため水谷さんの場合、暗い観客席と明るく照らされた卓球台との間で、視点を移すたびに瞳孔が拡大して、ボールが見えにくくなってしまったと思われます。これはレーシックの失敗というより、技術的な限界なのです。いまはオサートで角膜形状が矯正され、多少眩(まぶ)しいことはあっても、ボールが消えることまではなくなりました。あとはオサートレンズを細かく調整し、明暗と遠近との感覚に慣れていくことで、さらに見え方が改善できると考えています」
引用:FRIDAYデジタル
三井メディカルクリニック
水谷隼選手が通う「三井メディカルクリニック」は、女子レスリングの吉田沙保里さんや登坂絵莉選手など、トップアスリートが数多く通っています。
東京都港区虎ノ門2-4-1 虎ノ門ピアザビル7F
病名は「ビジュアルスノウ(視界砂嵐症候群)」と判明
東京2020で金メダル(卓球混合ダブルス)&銅メダル(男子団体)獲得後、水谷隼選手は病名が「ビジュアルスノー(視界砂嵐症候群)」だと明かし、現役引退を表明。
と苦しい状況を語りました。
#卓球 の #水谷隼 選手が明かした「 #ビジュアルスノー 」症候群とは…視力検査、眼球の診察でも分からない、「 #視界砂嵐症候群 」「 #小雪症候群 」とも。 #若倉雅登 さんがつづります。https://t.co/RwLU1Cq3gu
— 読売新聞yomiDr.(ヨミドクター) (@yomiDr) September 25, 2021
水谷隼選手はビジュアルスノーの症状について、「ボールをしっかり捉えることができない。ボールの周りに雪のようなザラザラしたものが見える感じ」と「徹子の部屋」で明かしています。
こんな状態でのメダル獲得は本当に偉業!
試合中のサングラスは「SWANS(スワンズ)」
東京2020の試合中に着用していたサングラスは、山本光学の「SWANS(スワンズ)」のものと判明しました。
「SWANS(スワンズ)」といえば、スポーツ用サングラスやゴーグルでお馴染みのブランドです。
水谷隼選手が「屋内LED照明のまぶしさを抑えたい」と相談して山本光学が開発し、1年ほど前(2020年)から着用しているそうです。つまりレンズは特注の水谷隼モデルですね!
屋内でなぜ? 水谷隼の「叫んでもズレない」サングラスの秘密 https://t.co/rLeVIXik0R
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) July 26, 2021
水谷隼選手のサングラス「E-NOX NEURON 20’」の特徴
水谷隼選手と同タイプのサングラスは、ネットや店頭でも購入可能。
元々は陸上競技用に作られたものですが、ランニングやゴルフ、アウトドアなどにも最適。
- 医療用にも使用される、耐久性・柔軟性・軽量が特徴のナイロン素材を採用したフレームが高いフィット感を実現
- 重心を低く抑える「アンダーテンプルデザイン」により、走行時の振動などによるズレやブレを極限まで抑える
- レンズフレームがなく視界を妨げないので、広い視野を実現
- レンズは耐衝撃性に優れた素材「ホリカーボネート」に、表面の傷を防ぐハードコーティングを施している
- 使用者の鼻・顔の形状に合わせて自分で調整ができる可動式ノーズパッドを採用し、さまざまな顔の形状にフィット
(山本光学のサイトより抜粋)
「私生活でも厳しいところも出てきた。これからストレスを感じながら卓球を続けていくのは難しい」