最近よく聞く「お笑い第7世代」は、明確な定義はないものの、平成生まれ中心の若い世代のお笑い芸人を指しています。この「お笑い第7世代」って言葉は、どこから出てきたのでしょうか?
お笑い第7世代:最初に言い出したのは誰?
最初に言いだしたのは、霜降り明星のせいやさん。
ラジオの深夜番組で『「団塊の世代」みたいに、20代を「第7世代」と名付けて、みんなでかたまったら面白いことできそう』と話したのがきっかけでした。第1~第6世代は誰か、そこまで考えての発言ではないようです(笑)
「お笑い第7世代」誕生のきっかけとなったトークの内容
その時のラジオ放送がこちら。
『霜降り明星のだましうち』2018年12月23日放送
同期の「ハナコ」と一緒に飲んで盛り上がって粗品がめちゃくちゃ酔っ払った……という話からの流れで、次のようなことをアツ~く語っています(抜粋)
粗品:「ほんであれもゆうといてくださいよ、せいやさん。いい話してたでしょ? 飲み会とは関係ないけど、取材とかでさ、若い世代でみたいなやつ。寝る前に興奮してる話あるでしょ? その、ムーブメント作りたい……」
せいや:「あ~、俺がね。取材とかで次の目標何ですか? みたいな言われた時にこう、勝手になんか次の年号の世代みたいな、第7世代みたいなつけて、ユーチューバーとか、まぁハナコもそうですけど僕ら20代だけで、かたまってもえんちゃんかなっていう」
せいや:「なんか勝手にくくって、ハナコ、霜降り、ゆりやん、みんなが言うわけよ、方々で。僕ら第7世代ですから。ほんだら、第7世代って? 記者とか上の人も、なんやねん第7世代って。みんなが言うわけよ。第7世代、第7世代って。ほんだらほんまにその世代でかたまってやろうなるんちゃうかな」
せいや:「団塊の世代ってあるでしょ。誰かが言い出したわけじゃないですか、団塊の世代って。団塊の世代ってええなぁとか、団塊の世代って強いみたいな勝手になってる。だから俺らもね、オリンピックのこの20年、新しい名前つけてユーチューバーの人たちとコラボしたりして」
粗品:「そんなん正直おこがましいけどワタナベマホトさんとかな。Fischer’sさん、20代やもんな」
せいや:「そんなんやってみたいよな。今までは40代、もちろんさんま師匠とか上の人のバラエティに優勝したら出れるっていう特権一周回るっていう、それももちろんありがたいし、そこでも頑張りたいけど、もう一個こう、若い面白い出したいよな」
粗品:「音楽業界もいっぱいいますよ。岡崎体育さんもそうやし、ヤバイTシャツ屋さんとかもいいですよ」
せいや:「かたまったらなんかエグイこと起きそうやけどな」
粗品:「清 竜人(きよし りゅうじん)も」
せいや:「上の人が介在できない、お前ら何してんねんとか、いやお前らあかんねんて言われへん別の次元でやるというね」
粗品:「どうですか、女優部門は?」
せいや:「浜辺美波さん。それこそももクロさんもそう」
粗品:「芸人は僕らとか、ハナコ、ゆりやんね。ケツ」
せいや:「ケツ!(笑) ニッ社(ニッポンの社長)のケツ! いや入れへんなぁ~。その第7世代みたいな新しい名前のとこにはちょっと審査通らないな」
粗品:「なんでやねん、ケツええやんけ。らぶおじさん(絶対アイシテルズ)……」
せいや:「いやいや、ちょっと候補にも名前出さんといて(笑)」
せいや:「みんなでやってったらいけんちゃうかな思って。勝手にな、しかも。やっぱ勝たれへんからな、上の人には。だからこそ、分けた方がいいような気しますね」
粗品:「若い人向けにな、ターゲットもね」
せいや:「上の人の安心感には勝たれへんやん、もう。お前ら、ダウンタウンさんとかよりおもんない言われるんけど、当たり前やと思うんすよ。やっぱりレジェンドやから。何年ももう芸能界で結果出して。その人らに勝つんじゃなくて、別の線引きしてやるってゆう。アツいよ、なんかならんかなぁこれ」
……という感じで、言い出しっぺのせいやさんのイメージでは、お笑い芸人に限らずメディアで活躍している20代を「第7世代」としていたようですね。20代は20代でも、粗品さん推しのお笑い芸人「ニッポンの社長」「絶対アイシテルズ(2020年2月1日解散発表)」は対象外らしい(笑)
※せいやさんは大阪時代に、ケツ(ニッポンの社長)、らぶおじさん(絶対アイシテルズ)とルームシェアしていました
「7」は適当に言った数字だった!
後日、数字について説明をしています。
『霜降り明星のオールナイトニッポンZERO』2019年5月10日放送
粗品:「数字は適当に言ったんでしょ?」
せいや:「そうです! あのね、順番で別にやってないんすよ。
もともとお笑い界には、第3世代っていうもんしかないんですよ実は。
第5、第6がなんでないかったら、そんな言い方存在しないから。
第3世代っていうダウンタウンさん、ウンナンさん、とんねるずさんが台頭してきた時の言い方はあるんですよね、なんとなく。めちゃイケ世代・岡村さんとかが第4世代ってゆうのを僕テレビでも確認してるんですよ。
だから、第3、第4はなんとなくあるんですよ。ただ、それから数えて僕が第7世代でやっていけたらいいなとかは、僕は言ってません!」
なぜ「7」だった?
さらに後日、「7」だった理由を説明をしています。
『霜降り明星のオールナイトニッポンZERO』2020年2月28日放送(9:50あたり)
粗品:「いろんな意見見ますよ。せいやって奴が言い出して、6.5世代かわいそうって」
せいや:「俺は! お笑い第7世代とはひと言も言ってない。第7世代って言葉は言ったけど、しかもそれは、別に第1から数えてちゃんと計算した第7でもないし、たまたま俺が(漫画)NARUTOの『7代目火影(ほかげ)』が好きやったりとか、7っていう数字が気持ちよかったの、響きが。で、第7世代っていうのを言った。僕はまず”お笑い”では区切ってない」
お笑い第7世代:メンバーは誰?
霜降り明星が考える「第7世代」のメンバーはお笑い芸人以外にも、ユーチューバーやミュージシャン、女優なども含みますが、それが独り歩きして、マスメディアでは20代~30代前半あたりのお笑い芸人に限定して「お笑い第7世代」と呼ぶようになりました。この世代を集めたお笑い番組もふえています。
たとえばこのあたり
人気急上昇中のEXITのりんたろー。さん(左側の人)は1986年3月6日生まれで現在33歳。そんな彼に、霜降り明星せいやさんは
「りんたろーさんだけ、6.5世代。明らかに若作りをしている」
と番組で突っ込んでいたので、20代にこだわりたい気持ちが強そうです(笑)
「経歴とかじゃなくて、出てきたタイミングかな」(EXIT・兼近)っていうくくりの方が近いかも!?