ラグビーのルールは難しくて、選手ですら、すべてのルールを完璧には把握していないという説も!?
そこで、これだけ押さえておけば楽しめるという基本ルールを、初心者目線でまとめました。今日からあなたも、にわかラグビーファンになれます!(笑)
ラグビーの基本ルール1:人数・試合時間・どういうスポーツ?
人数・・・1チーム15人
試合時間・・・前半40分 + 後半40分 = 合計80分
どういうスポーツ?・・・楕円形のボールを自分たちのエリアから反対側のエリアまで運び合うゲーム
ラグビーの基本ルール2:まず覚えておく3つ
1 ボールは前方に投げない
2 ボールより前でプレーしない
3 地面に倒れたらすぐボールを手放す
ラグビーの基本ルール3:グラウンド
ラグビーの基本ルール4:おおまかな試合の流れ
1.次のいずれかの方法でボールを前に進める
●持ったまま走る・・・相手チームはタックルで前進を阻止する
●パスをつなぐ・・・自分より後方の味方にパスしながら前進する
●キックする・・・キックのみ前方に蹴ってよいが、前方にいる味方にはパスできないため、キックした本人か、それより後方の味方がボールを取りに走る
2.ボールの奪い合いで起こる密集プレー2種
●モール・・・立った状態でボールを奪い合う密集。スクラムと違い、手を使ってもOK
●ラック・・・ボールが地面にある状態で両チームが組み合う密集。地面に倒れた選手はボールを手放すルールがあるので、その上に密集ができてボールの争奪戦が繰り広げられる
ラグビーの基本ルール5:得点の種類と点数
●トライ・・・5点。ゴールラインより向こう側にボールを置く。
●コンバージョンキック・・・2点。トライ後に、トライした地点の延長線上からキックできる。
●ドロップゴール・・・3点。ゴール前でワンバウンドさせたボールをキックする。
●ペナルティゴール・・・3点。反則があった場合、相手チームはその地点からキックできる。
●ペナルティトライ(認定トライ)・・・7点。その反則がなければトライだったとレフリーが判断した場合に、相手チームに認められる得点。通常のトライ+コンバージョンキックと同じ7点が与えられる。
ラグビーの基本ルール6:おもな反則の例
軽い反則
●ノックオン・・・ボールを前方に落とす
●スローフォワード・・・ボールを前方に投げる
【試合の再開方法】
1.スクラム・・・両チームのフォワード8人同士で組み合ってできたトンネルにボールを投入する。足でかき出したボールを、後方の選手が拾って走り出す。
2.ラインアウト・・・ボールがグラウンド外に出た場合、両チームの選手が1mの間隔を空けて1列に並んだところへボールを投げ入れる。
よく見る「スクラム」は軽い反則からの試合再開時に見られるのね!
中程度の反則
●アーリーエンゲージ・・・スクラムを組む時にレフリーの声に合わせない
●ノット1メートル・・・ラインアウトの時に、相手選手と1mの間隔を空けない
●ノットストレート・・・ラインアウトの際、ボールをまっすぐに投入しない
【試合の再開方法】
フリーキック・・・スクラム、タップキック(地面に置いたボールを蹴る)、タッチキック(あえてタッチラインの外に蹴って前進させる)、ラインアウトなどを選択できる
レフリーが肘を直角に曲げたら「フリーキック」の合図なんだって
重い反則
●オフサイド・・・プレーに参加してはいけない場所にいる選手が参加する
●ノットリリースザボール・・・タックルされた選手が倒されてもボールを手放さない
●オブストラクション・・・ボールを持っていない選手が相手チームの選手を妨害する
【試合の再開方法】
ペナルティキック・・・ペナルティゴール、スクラム、タップキック、タッチキックなどを選択できる
ラグビーの基本ルール7:「ノーサイド」とは?
ドラマのタイトルにもなった「ノーサイド」とは、ゲーム終了のこと。試合終了後は敵味方関係なく、お互いを尊重し合うラグビー精神からきています。ただし、この言葉を使っているのは日本だけで、海外では一般的に「フルタイム」と言います。
ラグビーの基本ルール8:各ポジションの役割と特徴
背番号 | ポジション | 役割 | |
フォワード(FW) スクラムを組むメンバーで筋肉質が多い |
1 | 左プロップ(PR)/フロントロー | スクラムを組む時、最前列の左。がっしり体形 |
2 | フッカー(HO)/フロントロー | スクラムの要、最前列の中央。がっしり体形 | |
3 | 右プロップ(PR)/フロントロー | スクラムを組む時、最前列の右。がっしり体形 | |
4 | 左ロック(LO)/セカンドロー | スクラムを組む時、2列目から押し込む。巨人 | |
5 | 右ロック(LO)/セカンドロー | スクラムを組む時、2列目から押し込む。巨人 | |
6 | 左フランカー(FL)/サードロー | スクラムを組む時に、左後方端から押し込む。体力重視 | |
7 | 右フランカー(FL)/サードロー | スクラムを組む時に、右後方端から押し込む。体力重視 | |
8 | ナンバーエイト(No8)/サイドロー | フォワードの華。チームの中心となり、ハイスペック | |
バックス(BK) トライを狙うメンバーでフォワードよりは細め |
9 | スクラムハーフ(SH)/ハーフバックス | フォワードとバックスのつなぎ役。体が小さくてもOK |
10 | スタンドオフ(SO)/ハーフバックス | チームの司令塔。ハイスペック | |
11 | 左ウイング(WTB)/スリークォーターバックス | バックスの左端。トライゲッターで俊足 | |
12 | 左センター(CTB)/スリークォーターバックス | 縁の下の力持ち。攻守どちらの力も必要 | |
13 | 右センター(CTB)/スリークォーターバックス | 縁の下の力持ち。攻守どちらの力も必要 | |
14 | 右ウイング(WTB)/スリークォーターバックス | バックスの右端。トライゲッターで俊足 | |
15 | フルバック(FB)/フルバック | 防御ラインの最後の砦。正確なキック力も必要 |
ラグビーの基本ルール9:動画で見る初心者向け基本ルール
ラグビーの基本ルール10:日本ラグビーフットボール協会提供のルールブックを見てみよう!
日本ラグビーフットボール協会(JRFU)が提供しているルールブックをダウンロードできます!